花粉、鳥の糞、雨の放置が塗装を剥がす?その原因と予防対策

花粉、鳥の糞、雨の放置が塗装を剥がす?その原因と予防対策

車は主に花粉、鳥の糞、雨が原因で汚れますが、定期的に洗車をすることで塗装に影響することはありません。

しかし、そのまま放置すると、汚れに含まれる成分によってボディを傷つけ洗車では取れなくなってしまいます。

花粉、鳥の糞、雨の汚れの原因と対策について説明します。

花粉による汚れの原因と予防対策

花粉

花粉にはペクチンという成分が含まれていて、酸性とタンパク質の性質があります。

ペクチンは球体形状で外側に膜があり、水に濡れることで抽出されます。そして、長時間放置したり直射日光が原因で乾燥し塗装にダメージを与えます。

そのままにしておくと酸性の影響によって塗装内部に入り込み最終的には磨きでは落とせなくなってしまいます。

また、勘違いされがちですが、花粉は時期的なものではなく、年間の飛沫量に差はあっても年中浮遊しているので、雨が降っていなくても定期的な洗車で落とす必要があります。

鳥の糞による汚れの原因と予防対策

鳥の糞

鳥の糞は、砂や砂利・アンモニウム・カルシウム・タンパク質・尿酸など沢山の酸性物質を含んでいるため塗装への影響も強いです。

夏場や日差しの強い日は、付着した糞の乾燥も早く、数時間で塗装に浸食します。

そのまま放置してしまうと、塗装が腐食し、磨きで改善することが難しくなります。また、元の輝きを取り戻すためには再塗装するしかないケースもあります。

付着した時は、洗車までそのまま放置せず、専用のウエットティッシュでやさしく拭き取るか、ボディに水をかけるなどし早めに除去するようにしましょう。

雨による汚れの原因と予防対策

雨による汚れの原因と予防対策

雨は、大気中の二酸化炭素によって弱酸性の性質を持っています。

撥水性のコーティングを行ってもポツポツと跡(雨シミ)が残るのは、大気中のちりやほこり、砂などが弱酸性の雨と一緒になってボディに残ってしまうためです。

車の塗装は、アルカリ性には強いのですが、雨・花粉・鳥の糞など酸性には弱い特性があるため、残留することでシミ化します。

そのため、酸性の雨シミをそのままにしておくと塗装面にダメージを与えウォータスポットの原因となります。

(ウォータースポットとは、ボディに付着した水滴が虫眼鏡のような働きをし、塗装にダメージを与える現象です。)

ウォータースポットによる塗装の剥げも進行すると研磨では改善が難しくなってしまいます。雨染みはそのままにせず洗車し、水分はきちんと拭き取るかブロワーで飛ばすようにしましょう。

水道水による汚れの原因と予防対策

水道水による汚れの原因と予防対策

洗車をしたはずなのに”白い後が残っている”のを目にしたことがある方も多いでしょう。

あの白い水垢は、水道水に含まれるミネラル分(マグネシウム・カルシウム)がボディの熱や日差しによって乾いたもので、イオンデポジットとも言います。

付着して間もない間は、除去剤等を使用することで簡単に拭き取ることが出来ますが、そのままにしておくと、後が残り研磨が必要になることがあります。

また、ウォータースポットの原因にもなってしまうため、水道水で洗車する際は確実に拭き取るようにしましょう。

特にミラーあたりは水分が残留し振動することで後から漏れ出ることもあるため、洗車後はすぐに車を動かさないほうが良いです。すぐに動かさないといけない場合は、ブロワーで水分を飛ばし拭き残しがないようにします。

純粋機や軟水機を使用すること防ぐことができます。

価格が最低でも3~5万ほどしますが気になる方は純粋洗車がおすすめです。

汚れから塗装を守るには?

汚れから塗装を守るには?

あらゆる汚れの原因から塗装を守るには、コーティングを一番はじめに思いつく方も多いのではないでしょうか。

確かにコーティングは汚れ対策を考えると有効な手段の一つでありますが、それだけではボディのダメージを予防できるということではありません。

車をキレイに保ち、汚れから塗装を守る最善の方法はやはり定期的な洗車です。

コーティングが活きるのも定期的な洗車を行うからです。

雨、鳥の糞、花粉が付着したらなるべく洗車を行い汚れを落とす。洗車後、イオンデポジットにならないよう水滴が残らないように拭き取る。

これを行うだけでも塗装へのダメージを最小限に抑え、車を長い時間キレイに保つことができます。

仕事やプライベートで洗車をする時間を確保することが難しい方にとってはコーティングは有効な手段でありますが、綺麗さを保つことを第一に考えるのであればお金をかけても定期的に洗車をするよう心がけましょう。

それが汚れから塗装を守る一番の方法です。

それでは良いカーライフを!

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