みなさんは鉄粉除去についてどれくらい理解していますか?
車を長く綺麗に乗るには鉄粉除去が欠かせませんが、誤った知識のまま行うと逆に車を傷めてしまうことになりかねません。また、付着した鉄粉は通常の洗車では簡単に落とすことができません。
正しく鉄粉除去を行うために最低限知っておくべき知識とその方法について解説します。キレイに車を保つためにも鉄粉除去についてしっかり学んでおきましょう。
目次
鉄粉とは?なぜ鉄粉は車に付着するのか
まず鉄粉とは何かについて説明すると、鉄粉とは読んで字の如く鉄の粉のことを指し、鉄が摩耗し粉状になったものです。
この鉄粉がどこからきて車に付着しているのかというと、主に電車や車です。
現在の電車や車のブレーキには鉄が使用されていて、このブレーキをかける度に摩耗し、鉄粉が発生します。そして、発生した鉄粉が舞うことで車に付着しています。
(線路近く、車通りの多い場所、高架下などは鉄粉の量も必然的に多くなります。)
鉄粉除去剤の仕組みと錆びる原因
実際に使用したことがある方は分かると思いますが、鉄粉除去剤を使用すると、除去剤が科学反応を起こし紫色に変色しますよね?
これは、鉄粉除去剤に含まれる弱酸カルボン酸の1種チオグリコール酸が鉄に対して起こる科学反応です。
つまり鉄粉除去剤を吹き付けた後、紫色に反応する範囲と量が多ければそれだけ鉄が付着しているということです。
鉄粉が車に与える影響
鉄粉は、車に大きなダメージを与えます。
鉄粉を長時間放置することで始めに起きるのは水捌け(はけ)・水切れの悪さです。そして、水捌けが悪くなることで拭き残しが起こり錆やすくなるのです。
結果、塗装に入り込むと大きなダメージを与え塗装が剥げてしまうのです。
鉄粉除去のメリット、デメリット
車を長期間キレイに保つためのメンテナンスの一つとして鉄粉除去は重要です。
しかし、メリットばかりではなくデメリットもあります。自分で行うのであればデメリットについてもしっかり理解しておきましょう。
メリット
コーティングを長持ちさせ塗装を長期間キレイに保つことができる点です。また、車を売却する際の価格にも多少なりともプラスに影響します。
デメリット
こすり過ぎたり、過度に行うことで逆に塗装を剥がしてしまうことがあります。慣れないうちは、スプレータイプで行うなど塗装に悪影響を与えないようにしましょう。
鉄粉除去はどのくらいの頻度で行うべきか
正確に言うと環境や車に乗る頻度によっても変わります。しかし、最低でも数ヶ月に1度は、鉄粉がどのくらい付着しているかスプレーで確かめてみるといいでしょう。
鉄粉が付着しやすい環境
- 駐車場近くに線路がある
- 交通量の多い地域に車を止めている
- 鉄を加工する工場等が近くにある
鉄粉除去方法
鉄粉を除去するには洗車の他に”スプレー、粘土、タオルを使った方法が一般的です。それぞれ良し悪しがあります。
粘土
3つの方法の中で鉄粉除去に長けている方法で経済的にも優れていますが、知識と経験が必要です。
やたらむやみに素人が行うと逆に傷をつけてしまったり元からある傷をより深くしてしまうこともあります。
タオル
粘土に比べると除去面では劣りますが簡単です。
しかし、細かい傷をつけてしまう可能性もあるので、粘土同様あまり経験がない人が行うにはリスクがあります。
スプレー
初心者には粘土、タオルに比べると一番おすすめの方法です。
デメリットとしては、より確実に落とすためには何度も確認しながら落としていく必要があるため時間がかかる点です。しかし、効率的で傷をつけるリスクも低いくくしっかりと目視しながら行うことができます。
鉄粉を蓄積させないために
鉄粉を蓄積させないためには、こまめな洗車とメンテナンスが重要です。
洗車の頻度については鉄粉除去と同じで、雨や黄砂の多い時期には1週間に1度でも良いでしょう。洗車傷が気になる方も多いかと思いますが、車にとってダメージが大きいのは洗車傷よりも雨染み・洗車染み、そして鉄粉による影響です。
自分で判断することが難しい場合はプロに相談してみてください。
まとめ
いかがでしたか?
なぜ鉄粉が付着するのか、鉄粉が付着・蓄積することで車にどういった影響を及ぼすのか理解できたかと思います。
車を長くキレイに保つための方法として鉄粉除去は欠かせないメンテナンスの一つです。時間と労力はかかりますが、定期的に行うようにしてください。
それでは良いカーライフを!
コメントを残す